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小川町

小川町(コガワマチ)

町の傍を立山(岩原郷)から大黒町・恵美須町の河口に注ぐ小川(岩原川)が流れていた事から小川町と呼ばれるようになったといわれる。長崎町立て6町につづいてつくられた町であり、内町、船手に属し、戦前までは今の瓊浦公園付近まで続く大町であったが(昭和3年の戸数113)、戦時中の建物疎開で町の片側が強制疎開になったことや(今の桜町公園)、桜町の立体交差化による区画整理により、町の規模が大幅に縮小、ひいては昭和38年の町界町名変更で上町桜町恵美須町金屋町に編入され、町そのものがなくなってしまった。
昭和8年に「コッコデショ」を奉納して以来辞退がつづいたが、旧勝山校区(町界町名変更未実施地区を除く)、旧新興善校区で、唯一旧町単位の自治会を存続したことが、平成9年の64年振りの踊町復活に繋がったのである。現在は、約40~50世帯余りと、踊町を務める町で恐らく最小の規模ながらも、立派にその役目を果たしている。
なお、電車の車掌が「おがわまち」と言っていたことから、年配の方は「おがわまち」に馴染みがあるが、明治頃のローマ字で書かれた地図には、「KOGAWA-MACHI」とあるので、「こがわまち」が正しいと思われる。平成16年の出場時から「こがわまち」と表記している。

 傘鉾(平成16年新調)

<飾>
水堰(すいせき)、四ツ手網に二羽の鷺(さぎ)を左右に葦(あし)にあやめを配す。
<輪>
蛇籠
<垂>
塩瀬緋色ぼかし、流水織出し三社紋、楓・蛇籠・葦・岩。二尾の鯉を長崎刺繍で配す。

元の傘鉾は、戦時中の混乱で失なわれたため、平成9年は傘鉾なしで出場。平成16年に71年振りに復元。なお、明治時代の資料を元に復元したため、戦前最後の昭和8年の傘鉾とは、飾が若干異なっている(白鷺の位置など)。ふとく(大きく)回った時に、長崎刺繍の二匹の鯉が現れる。なお、現在蛇籠の傘鉾が複数出るのは、北斗会のみである。

小川町傘鉾

演し物

「唐子獅子踊」

戦前は本踊(段尻付きもあり)が基本で、昭和8年にはコッコデショを奉納したこともある。平成9年復活時の自治会長の縁で、現在は東長崎田中町中尾地区に伝わる唐子踊と獅子踊を奉納している。基本的な形は、平成16年に完成した。それを表すものとして、平成23年の総監督が中尾しゃぎり保存会の一員として活動したり、平成23年の唐子踊の14人全員(二歳~小学校二年生)、鉦打ち二人、〆太鼓二人(平成16年唐子踊で出場)は、町内の子供である。

○中尾地区について
西山木場から峠を越えたところにある中尾地区は、片淵との交流から、独自のしゃぎり(本道中が唯一ある)や芸能を育んだところである。唐笛(明笛)を使う唐子踊、竹ん芸、相撲踊道中の囃子は、長崎くんち奉納音曲として、昭和40年に長崎県の文化財に指定された。
大山神社の大祭である中尾くんちは、毎年9月15日に行われ、矢上くんちの踊町に当たる年は全ての踊が、それ以外の年は獅子踊のみが奉納される。
矢上神社の大祭である矢上くんちは、毎年10月17日午前9時から行われ、踊町は2ヶ町ずつ、4年に一度回ってくる。中尾地区が踊町の時は、全ての踊が行われるため、一時間を要する。
平成23年は、中尾、長崎、矢上の3つの踊町であり、次回3つ重なるのは28年後となる。
なお、唐子踊も獅子踊も浮立の一種であるため、囃子、月の輪、獅子の衣装は全て和服である。

○唐子踊について
元々西浜町の蛇船に付属していた踊であり、中尾の人々が関わっていた縁で、中尾に伝わったものである(西浜町は日清戦争により中絶)。獅子が登場する前の場清め(酒、献盃)の意味合いであるが、唐子踊が場清めするのは長崎くんちのみであり、中尾・矢上くんちでは月の輪が場清めを行う。なお、唐子踊は唐笛を使うとともに、キャンキャンやバンバラ(パラパラ)で囃子を奏でるが、これは他に子獅子単独の踊り(長崎くんちでは見られない)で見られる。

○獅子踊について
長崎くんちでの獅子踊は、上筑後町の長与のもの、下筑後町の小ヶ倉のものが有名であった。
中尾の獅子踊は、顔は安南(ベトナム)や華南系統の平べったいものであるが、あくまで浮立である。
子獅子と親獅子の絡みがあるのは、長崎くんちのみであり、中尾・矢上くんちでは子獅子は別の囃子で単独で出てくる。
親獅子二頭も雌雄ではなく、二頭一緒の踊りも長崎くんちのみである(元々は単独の踊り)。
平成23年は獅子が新調されたが、全て自前で、週に2~3日集まって、5月~8月初旬にかけて、二頭製作された。頭は和紙と布、毛は麻糸で出来ている。
子供の金銀の玉使いは宝珠を表し、アクロバットをするのは、獅子が寝ている間に遊んでいる光景である。
囃子の合いの手で「あ~どすこい」と言っているが、西古川町相撲踊道中囃子との関連があるのかもしれない。
牡丹に体をよじらせる「花しぶり」が見せ場であるが、これは獅子の唯一の弱点である獅子身中の虫(獅子の体内に住み、肉を食い破る虫)を退治するのが、牡丹の花の露であることによる。獅子が百獣の王、牡丹が花王であるため、縁起の良い取り合わせである。

○見所
子獅子のズッキャンキャンは平成23年が初めてである。また、もってこいの際に、親四体、子獅子の五体で登場した。細かな仕草も満載(尻尾を振るのは棒によっている)で、目が離せないが、中でも町内の方の話によれば、獅子が起きる時に頭を小刻みに震わせるところが良いとのことである。

小川町獅子踊り

参照

小川町(こがわまち)唐子獅子踊(からこししおどり)<外部リンク>

踊町

編集者(こじま)
このページは小川町に関する書きかけ原稿です。